先日、喫茶 平均律にて行われた“レコードを聞く会”に参加・・「音」について改めて考えさせられたひと時。
レコードを聴くのは 実に何十年ぶりだろう?・・針がレコード盤に擦れる音や 時折入ってしまうパチっという音など、レコードの特徴でもあり欠点でもあるのだけど、どれも懐かしい感覚。
録音や演奏の違いのある数枚のレコードをかけていたのだけど 、一言で言うと 柔らかい音。CDはクリアで音の輪郭がはっきりとするのがCDの良いところ。(あと、何度かけても音が劣化しない・・のが良いところか)レコードは CDに比べたらこの音の輪郭が、悪い言い方をすれば ちょっとボヤける・・といったところか。
今回 認識出来たのが、CDは音そのものの形とでもいうのか 広がり具合とでもいうのか、なんとなくこれくらいのサイズの音・・とでも言えばいいのか??適切な表現が分からないので、とりあえずこの言葉にしているんだけど・・というように感じたのだけど、レコードの方は 音がボヤけているのもある為??(関係あるのかなぁ?) 一般的によく言われているように 音の限界点を感じさせない。
で 特に感じたのは、耳が(というのか頭というのか分からないけど)疲れない。これは新たな発見。
ところで『柔らかい音』に関する言い方には、単に「柔らかな音」や「甘い音」や「まろやかな音」・・等 様々に表現されているが、個人的には、ギターもそうだが、例えばヴァイオリンやピアノやフルート等々 電気を通さない生音の楽器を木造の響きの良い会場で豊かに響く 独特なまろやかな音・・が、音の良さの基準になっている。(出ている音が、硬いか柔らかいかは関係なく・・で)
レコードの方がCDより この音にまだ近いかな?
CDの音はクリアな為か、よく分からないけど やはり硬い音に感じる。物によっては、楽器そのものの音は柔らかいのに 倍音が多い為か 録音時に高音を拾い過ぎていてか?、テクニカルな事は分からないけど 耳が痛くなるのもある。もっとも、“生音とオーディオの音は別物”という話しもありますが。。
あとで ふと気になったのが、最近のダウンロードなどネット関係で聞く音は、CDより音データが少ないのが関係あるのか?雑踏の中で聞こえるようにする為か?、CDより硬いというのか 高音が妙に強調されているとでも言うのか・・小さなヘッドフォンで聞くか立派なオーディオを通して聞くかによって変わるだろうけど、スマートフォンやPCのオーディオ等一般的に使われている設備を使った場合、レコードからすれば なんか貧相な音になっている感じがするのだけど。(これは私だけか?)気軽に音楽に触れる機会は増えたのは良いけど、やがて(既に・・か?)この音感覚が基準になってしまったら・・んー これは果たしてどうなんだろう?
楽器使って音出す身としては、聞いて疲れない音・・は 一つの理想形。