まさかの改修工事

一生のうち一度出会うか出会わないか分からない貴重な事(業者の人はいつもの事でしょうけど)だったので、記録する事にしておく。

部屋の壁が 年月が経って黒カビ等で いよいよどうにもならなくなり、業者による壁紙交換となったので、作業がしやすいよう部屋の荷物を移動させ 家具を移動させたのだが、家具の裏で見えなかった壁紙の下の部分が浮き上がっているのを発見。これは何??

2月20日(月)作業初日。
この壁紙の問題の部分は、最初業者の人は (家具を壁につけていたので)空気の流れが悪く結露で剥がれたのでは?・・との話だったのだが、何やら壁が前後に動く事が判明。通常は動いてなならない・・との事なのだが、業者の人も壁が動くのは初めてなのだそう。

問題がなければそのまま壁紙交換だったのだが、おかしい・・となり 仕方ないので 壁の裏がどうなっているか 少し壁を切ってみると、建物のコンクリートがちょっと濡れているとの事。
部屋との温度差による結露 という事もあるそうなのだが、それにしても 壁板とコンクリートを接着している物

壁板とコンクリートの間に挟まれている円形のものがそれ

が接着されてなければならないのに剥がれていたので、いよいよおかしいので 部屋の壁全面を切り開ける大事に。

開けてみるとこのような状態・・

黒くなっているのは、雨水が通った跡。(水道水などの水漏れの場合は透明な跡になるんだとか)
丸く色が抜けて コンクリートの色になっているのは、壁板を接着している物の跡。
雨水がいつ頃からどれくらいの期間流れていたのか不明で、雨水が壁板を接着している物を避けて通っていたようで、接着している物が剥がれてからはどうも流れていない感じ・・との事。

で、接着している物が 流れていた雨水のおかげか?壁の下半分剥がれていたようで、それで壁が動いていたよう。
通常 この接着している物をコンクリートから剥がすのに大変なのだそうだが、あっさりと剥がれたようで こんな事も初めてなのだとか。。

さて、住でいる集合住宅が(確か)昭和54年の物。
壁板は、断熱材の付いている物だが 断熱材が薄いとの事で、断熱の効果が弱く、また 壁板とコンクリートの間に断熱材がないのでこれは多分当時の物ではないか?との話。
今は建設中にコンクリートに断熱材を直接吹き付けるそうだが、この建物が建てられた当時は 今とは違っていたよう。

2月21日 今から断熱材を吹き付ける事が出来ないので、この板状の 防水の断熱材をはめ込み、

これで外からの空気や温度差による結露を(ある程度)防げるそう。

2月22日 その上に木枠を組み

それから壁板を貼り付け

これでコンクリートから、また部屋の熱の影響は以前より防げるらしい。

これに壁紙を貼れば、やっと部屋の装丁になる・・こんなまさかの工事になるとは。。
貴重な体験だった。